おしらせ
日本館で集めたCO₂を環境にやさしい都市ガス(e-メタン)づくりに活用 日本館、大阪ガスのメタネーション実証事業に参加

経済産業省は、2025年に開催される大阪・関西万博に、「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマとした日本政府館(以下、「日本館」)を出展します。
このたび、日本館は脱炭素社会に向け大阪ガス株式会社(以下、「大阪ガス」)が環境省委託事業として実施している、二酸化炭素(以下、「CO₂」)を活用して都市ガスの主成分であるメタン(e-メタン)を製造・供給する「メタネーション実証」(※1)に参加します。日本館内に併設されている、微生物の力を活用してエネルギーを生み出す「バイオガスプラント」がこの実証の一部として運用され、環境にやさしいe-メタン製造をサポートします。
生ごみが電気や都市ガスなどのエネルギーに生まれ変わる!? 日本館の「バイオガスプラント」で収集したCO₂の一部が都市ガスに
日本館には、万博会場で出る生ごみを微生物の力で分解し、エネルギーを生み出す「バイオガスプラント」が併設されています。本プラントでは、生ごみが微生物によって分解される過程でバイオガスが発生し、それを発電に用いることで日本館内の電力に活用されます。また、バイオガスが生成される過程で同時に発生したCO₂は、分離することで大阪ガスのメタネーション実証施設に用いられ、メタネーション技術によって都市ガスとして再利用する予定です。これにより、廃棄物を有効活用しつつ、環境負荷の低減にも貢献します。

※1 環境省の委託事業(既存のインフラを活用した水素供給低コスト化に向けたモデル構築・実証事業「都市部における再エネ由来水素と生ごみ由来バイオガスを活用したメタネーションによる水素サプライチェーン構築・実証事業」)として、会場内で発生する生ごみ由来のバイオガスに含まれるCO₂と、大気から回収される予定のCO₂と、再エネ由来のグリーン水素から、e-メタンを製造し、会場内の都市ガス消費機器で利用する実証実験を行う予定です。
〈企業情報〉
大阪ガス株式会社
・本社所在地:大阪府大阪市中央区平野町4-1-2
・代表取締役社長:藤原正隆