Feature
ハロー! かたちで選ぶ「藻類×ハローキティ図鑑」
Index
人類よりもずっと昔から地球上に存在している「藻類」。普段は目立つ存在ではありませんが、人類共通の課題を解決し得る切り札として注目されています。光合成を通じて水を酸素と糖に換えるだけでなく、栄養価の高い食料になったり、石油に代わる燃料を生み出したり、化粧品などの原料を作り出したり。その潜在的なチカラを引き出す新たな技術開発が進められています。
大阪・関西万博「日本館」では、そんな藻類たちの可能性を拓く日本の技術開発について紹介する展示を実施。その一つとして、世界中で愛されるキャラクター・ハローキティが藻類の姿に扮して登場します。自然界に存在する藻類はさまざまな説がありますが30万種類以上と言われ、肉眼では見えないほど小さなものから50mに達するものまで、大きさやかたちもさまざま。そのうち32種類が“藻類×ハローキティ”として、1mを超える立体物になって日本館に登場します。
気になるかたちを選んでみよう
この記事では、2025年4月の万博開催に先がけて、「藻類×ハローキティ図鑑」を公開。藻類は個性豊かな特徴を持ち、それぞれのかたちもユニーク。藻類が持つチカラとその可能性に思いを巡らせながら、32種類の藻類との予期せぬ出会いのなかで、あなたの「推し」を探してみませんか ?
大型藻類監修:北山太樹(きたやま たいじゅ)
国立科学博物館植物研究部 菌類・藻類研究グループ 研究主幹。理学博士。海藻の分類、海藻相、海藻学史を専門とし、近年は川に生育する淡水藻も調査している。目下、皇居周辺の藻類を研究中。当館地球館の常設展では「系統広場」などを担当し、それを解説したミュージアムグッズ『かはくトランプ』を企画している。
微細藻類監修:仲田 崇志(なかだ たかし)
北海道大学 講師。東京大学理学部・同大学院理学系研究科博士課程修了。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師などを経て現職。専門は微細緑藻類の分類。生物の学名・和名などにも興味が広がり、日に日に増えている蔵書が自慢。